2013/01/27
今週の「化石水族館」1/27〜
ヘミキクラスピス
学名:Hemicyclaspis sp.
無顎上綱 ケファラスピス綱 ケファラスピス目 体長15-20cm
川へ最初に侵入した魚類プテラスピスからさらに進化した魚がヘミキクラスピスだと考えられています。淡水棲です。
アゴはまだなく、半円形の頭部の装甲の下についている口から、川底の食物を吸い込んでいたようです。
無顎類の中でももっとも高度に特殊化した魚で、装甲の周囲にある溝のような構造は、にごった水中で周囲を探ることができた、一種の電磁感覚器官だったようです。
このような半円形の装甲を持つ魚のグループは、後に装甲の末端が棘になって張り出すように変形していきます。
現在のプレコを連想しちゃうのはボクだけでしょうか?大好きな魚です♪
2013/01/20
今週の「化石水族館」1/20〜
クリマティウス
学名:Climatius reticulatus
棘魚綱 クリマティウス目 体長8-10cm
初めて完全なアゴを持ち、獲物を積極的に追いかけるように進化した初期の棘魚類です。脊椎動物としても、アゴを持った最初の生物ということになります。歯はまだ下アゴにしかありません。
「棘魚」は「きょくぎょ」と読み、すでに絶滅したグループです。現在のトゲウオ類とはまったく関係ありません。・・・まぁ、魚という点では同じですけど(笑)
棘魚類は名前のとおり、体中に棘のようなヒレをたくさん並べて、大きな捕食者から襲われにくくしていたと考えられています。
2013/01/13
今週の「化石水族館」1/13〜
ヤモイティウス
学名:Jamoytius kerwoodi
無顎上綱 欠甲綱 ヤモイティウス目 体長20-27cm
細長い体にアゴを持たない吸盤のような口を持ち、現在のヤツメウナギにかなり近い体型をしています。ヤツメウナギのように、他の魚に吸い付いて肉を削り、血を吸っていたのかもしれません。
左右で対になる長いひだのようなヒレができています。この対ヒレのおかげで、より安定して泳ぐことができるようになり、後のした魚類の胸ビレと腹ビレになったと考えられています。
対ヒレを持つ最初の魚類だと思ってましたけど、さらに古い地層から発見されたミロクンミンギアの化石にも、対ヒレらしいモノが残されているみたいなんですね・・・まぁ、化石1体しか発見されてないので、まだ不確定ですけどね(^^;
2013/01/06
今週の「化石水族館」1/6〜
ビルケニア
学名:Birkenia sp.
無顎上綱 欠甲綱 欠甲目 体長3-4cm
現在のヤツメウナギなど円口類の祖先ですが、ビルケニアの場合は口が正面に向かって横に大きく裂けています。
頭部は骨質の板で覆われ、背中に特徴的な突起が並びます。
対になるヒレがないので、不安定で、自由に遊泳することはできず、水底に逆立ちする感じになったであろうと考えられます。
2013/01/01
今週の「化石水族館」1/1〜
アランダスピス
学名:Arandaspis prionotolepis
無顎上綱 翼甲綱 星甲目 体長10-15cm
長い間「最初の魚類」とされていた、オルドビス紀の顎のない魚です。
顎が発達していないので、口は穴が空いているだけで、
海底の粒子を吸引することで食べ物を得ていたと考えられています。
頭部と胴部に外骨格を持ち、
甲冑魚のような体をしていますが、ヒレはまだほとんどなく、
自由自在に泳ぐことはまだできなかったようです。
当時の海では、
オウムガイやウミサソリの格好の餌食になっていたと思われます。
_____________
今週は、「東北魚図鑑」最後の週だけど、
「化石水族館」の最初の週でもあります(笑)
そういうわけで、こちらもスタート。
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくおねがいします。
登録:
投稿 (Atom)