2009/03/29

今週の深海魚3/29〜



サケビクニン
学名:Careproctus rastrinus
英名:--

アカピクミンとかアオピクミンの仲間じゃないよー(笑)

水族館でもよく飼育されてる深海魚です。
ずいぶん活発に動き回ってるのを見てびっくりしました。
深海魚って、じーーーっとしてるってイメージがあるので・・・(^^;

背ビレと尾ビレと尻ビレがいっしょになって、巨大なオタマジャクシみたいです。
実際、稚魚は白いオタマジャクシそっくり。
やがて、足が出て手が出て・・・って・・出ません!!

腹ビレは吸盤状、胸ビレは下側が触手のようにバラバラに伸びてます。
なんだか不思議な形をしてますね(^^;
胸ビレの触手のような部分には味を感じる器官がついていて、
逆立ちして、「触手」で海底を触ることで、エサになる小さなエビやカニを探してるようです。

2009/03/28

パウダーブルーサージョン



パウダーブルーサージョン
学名:Acanthurus leucosternon
英名:Powderblue Surgeonfish

ボクの好きなお魚(^▽^)
でもお仕事で描くのはひさしぶりだなぁ。。。

こんなやさしいブルーをした魚なんて、そんなにいません。
「パウダーブルー」ってイイ表現だなぁ。。。っていうか、
英語じゃそういうんだろうか?
・・・って調べてみたら、ありました(^^;
「powder blue」で「淡青色」

今年の4〜6月のカレンダーを作りました。
ダウンロードフリーなので、アップされたらお知らせしますね。

▼ 他に、これも描きおろし



ノコギリハギ
学名:Paraluteres prionurus
英名:Mimic Filefish(Blacksaddle Filefish)

毒を持っているシマキンチャクフグそっくりに擬態してるので、
「ミミック」の英名がついてます。

しかし、まぁ・・・
どうやって、シマキンチャクフグが毒を持っているのを知って、
どうやって、体色や模様をマネすることができるんでしょうかね?

擬態だと思いこんでるのは人間で、
じつはもっと他にプロセスがあるような気もするんですが・・・(^^;

2009/03/22

今週の深海魚3/22〜



クロデメニギス
学名:Winteria telescopa
英名:--

先日の大発見で透明な頭のデメニギスが話題になりましたけど・・・
このカレンダーの中に、その仲間が、もう1匹いるんです。

それが今週の クロデメニギス

これにも透明なヘルメットを被せてみました(笑)
このサカナもこんな感じなのかも?(^▽^)

デメニギスの目は上向きに付いてましたけど、
クロデメニギスの目は前方やや斜め上を向いています。
体の真っ正面に目が付いてるわけです。

そんな変な魚なんて、クロデメニギスとニモに出てくる魚たちくらいですよね。

ちなみに、以前のクロデメニギスはこれ↓
カレンダーをお買い上げくださったみなさんの手元にあるものです(汗)

2009/03/17

「深海の不思議な生きものたち」



もうすぐ・・・
東京 池袋 サンシャイン国際水族館で、深海生物の展示が始まります。
3/20〜5/10まで(^-^)

ダイオウグソクムシは生きている個体が展示されるそうです。
ミツクリザメ(ゴブリンシャーク)の剥製も展示されます。
生きているのはなかなかむずかしいみたいです(^^;
先日も他の水族館で展示されてましたけど、1週間もちませんでしたしね・・・(T_T)

あとはね・・・東京湾から駿河湾までの巨大ジオラマがすごそうですよ。
打合せで図面を見せてもらいましたけど、かなりでかいですΣ( ̄▽ ̄!)
チビッコ光線あびて、潜りたくなっちゃいますね(マテ

じつはボクもイラストでお手伝いさせていただきましたー(^▽^)
会場内にイラスト展示していただいてるので、ドキドキです(笑)

深海魚カレンダーのイラストがほとんどですけど、
ダイオウグソクムシとかザラビクニン、スポッテッドラットフィッシュも描きましたよ♪

たのしみ♪ たのしみ♪ (^-^)

2009/03/15

今週の深海魚3/15〜



ギンガエソ
学名:Bathophilus nigerrimus
英名:Scaleless Dragonfish

深海魚はみんなそれぞれ、変わった姿をしてて奇妙ですが、
ギンガエソの仲間は魚としてもおかしな姿をしています。。。

なんかトビウオみたいなヒレが生えてるんですけど!(笑)
トビウオの場合は、胸ビレが翼のように長く伸びて、頭の横に付いてるんですけど、
ギンガエソの場合は、胸ビレじゃなくて腹ビレ!
からだの真横よりもちょっと「背中」寄りなんだけど、「腹」ビレ!

こんな腹ビレで羽ばたいてたら・・・深海魚でも笑っちゃうな(^▽^)

2009/03/08

今週の深海魚3/8〜



オオヨコエソ
学名:Gonostoma elongatum
英名:Elongated Bristlemouth Fish

名前に「オオ」が付いていても、最大サイズ27.5cm(笑)
それでも、
体側にズラリと並んだ発光器、巨大な口にズラリと並んだ牙状の歯・・・カッコエエ!
深海魚はやっぱりこうでなくっちゃ!! 30cmものさしより小さいけど(くどい)

深海魚の姿を見て、潜水艦を想像する人も多いと思うんだけど、
オオヨコエソを描いてるうちに、こどもの頃に作ったプラモデルを思い出しました。
「原子力潜水艦シービュー号」
検索したら、けっこうHITします。
プラモデルもまだ売ってるんですねー。。。。(^▽^)


プラモデル

ああ、なんか欲しくなっちゃったよ(≧▽≦)
横から見たらオオヨコエソそっくりだと思うんですけど・・・
これデザインした人は何をヒントにしたのかなぁ?
ぜったい深海魚だと思うんだけど・・・
先端の横に広がってる部分はたぶんフクロウナギ(笑)
そして、船底から出てくる小型潜水艇はたぶんマンタでしょうね(^▽^)



それにしても、潜水艦の先端に窓があるなんて・・・しかもリビングルーム並みのでかい窓(笑)
アリエナーイ!
こんなんで深海まで潜れるもんか!(^^;

2009/03/07

クジラの鼻



クジラの鼻は、「噴気孔」と呼ばれます。
クジラの「潮吹き」はこの穴で行われるんですよぉ(^-^)
ホエールウォッチングでは、噴気の仕方で、クジラの種類を見分けますよね?
それくらい、種類によって噴気の仕方が違うんですね。。。
海の中が見えないから、こんな方法でないと、クジラの種類を見分けられないんですね(笑)

クジラの噴気孔は、みんなこんな感じに、逆Vの字の形をしています(画像:右が前)
ただし、マッコウクジラの仲間だけは、イレギュラーな噴気孔なんですが・・・
その話はまた後日・・・マッコウクジラを作るときに・・・

噴気孔を頂点にして、長い隆起になっていて、孔の手前で左右に隆起が分かれてます。
噴気孔を水面上に出すと、水が左右に分かれて呼吸がしやすくなるんでしょうね。
自然の造形ってうまくできてるなぁ。。。(^▽^)

2009/03/04

クジラの筋肉2



今回は「クジラの鼻」を見せたかったのだけど、
どうも、鼻の造形がうまくいかなくて・・・(^^;
次回に乞うご期待。

鼻の作り直しで粘土が乾く間に、筋肉を盛りつけています。
形を作るにしても、絵を描くにしても、
「こうしたい」って気持ちがはっきりわかる「クッキリライン」が明確だと、
作品がキレイに見えます(^-^)
・・・っていうか、ボクはそうだと思ってます。

だから、描線はクッキリシッカリ!
造形のカーブの変わり目もクッキリハッキリ!
今はそんな作業中。。。。

でも、ちょっとクッキリしすぎちゃったかな?(^^;(爆)
あとでちょっとサンドペーパーでぼんやりさせておこうかな・・(ぉぃぉぃ

2009/03/01

今週の深海魚3/1〜



オニボウズギス
学名:Chiasmodon niger
英名:Black Swallower

鬼です。それも大食いの鬼(笑)
体重別大食い選手権とかあったら、まちがいなくチャンピオンでは?(^▽^)

食事前なら標準的なスズキ目の魚なんですけど、
自分の体長より大きな魚も丸のみしちゃいます。
胃袋の伸縮性が抜群で、こうなると体の形が変わってしまって・・・
マンガみたいに、お腹がふくれます(笑)

深海ではなかなかエサにありつくことができないので、
エサを見つけたらとにかくお腹に入れてしまう、という生きる知恵らしいのですが、
ときどきお腹が破裂してる写真とかも見ます。
ホントに知恵なのか?(笑)